虫歯治療と歯科の選び方

初めて歯科医を訪れて治療を受けたいと思うとき、どのような歯科医を選べばいいか、だれでも悩むのではないでしょうか。どのような歯科医を選べばよいかは、歯の状態がどのようであるかで変わってきます。虫歯を治療したいのか、入れ歯を作りたいのか、あるいは歯列矯正をしたいのかで、どのような歯医者を選べばよいかは変わってきます。まず、虫歯治療で受診したいという場合。

虫歯の痛みはだれでも我慢できないものです。すぐに痛みだけでも取ってほしいと考え、近所ですぐに診てくれる歯科医へ駆け込みたいと思うでしょう。じつは、虫歯治療は歯科の基本なので、どのような歯科医でも診てもらえます。だから、まず行わなければならないことは、電話をかけて、今すぐに診てもらえるかを確認することです。

タウンワークの歯科医のページで探したり、インターネットの検索サイトで自分の住所と歯科というキーワードを入力して探してみるなど、探し方はいろいろあるでしょう。電話で質問する内容は、予約なしで緊急の患者を受け入れてくれるかどうかだけですが、自分の中では、その後の治療のことも冷静に考えておきたいところ。その歯科医は歩いてもすぐの距離のところにあるのか、あるいは仕事に差し支えのないよう、夕方遅い時間も診てもらえるか、治療費はどのくらいを目安にすればいいのかなどについても時間があれば調べておきましょう。もし、その虫歯の痛みが休日に襲ってきたときは、どのように対処すればよいか焦るところです。

歯の痛みはとても我慢できるものではありません。痛みは引かないし、親しい人をつかまえて、ただ泣きついてしまうだけになるかもしれません。しかし、各自治体には休日診療の担当制というのが設けてあり、その担当医に連絡して診察してもらうという方法があります。この休日診療の担当制というものについては、各自治体のホームページで案内されています。

そのサイトで住んでいる近くの担当医を調べて診療してもらうのです。緊急の診療となるので、自分の住む場所の近くになかったりするかもしれません。しかし、背に腹はかえられません。少々遠くても診察時間内に訪れることができるならば、そこに決めるしかありません。

ただ、痛みのほうは遠慮してくれないので、自分でも応急処置は進めたいところです。ここでは、まず痛みを止めることを考えなければなりません。近所のドラッグストアなどには、歯の治療薬も売っているはず。店員にきちんと自分の今の状況を伝えて痛み止めがほしいと伝えて購入しましょう。

これで、応急処置はできるはず。次に、休日診療をしてくれる歯科医で診てもらう準備を進めます。痛み止めを飲んだなら、次に歯磨きをして、健康保険証を用意しましょう。虫歯の緊急の治療といっても、初診の場合は初診料などがあって気になるところです。

初診は再診に比べると一般に高いものです。だからといって、歯科医を探しているうちに痛みが引いてきたといっても、ケチって先延ばしにしてしまわないように。虫歯を放置しておくと、痛みとして出なくても進行してしまい、将来的に歯を失ってしまうようなことになりかねません。このような機会は良い機会だと思って、きちんと治療を受けるようにしましょう。

ただ、初診料の相場などがわかれば、安心して治療を受けることができます。歯科医の初診料の相場については、歯科医の規模などで差がありますが、これはいろいろな料金が上乗せできるシステムがとられているからです。いわゆる保険診療と呼ばれるものは、そう変わりません。健康保険がきく治療では3割負担となります。

これに対し、保険のきかない自由診療は全額負担となります。虫歯治療だと、歯を削って、削った部分に詰め物をするというのが治療内容になりますが、そのときの詰め物にどんな材料を使うかが、保険診療と自由診療で変わってきます。このとき、歯科医から何を詰めたいか聞かれるはずです。銀などの金属を詰めるか、セラミックを詰めるか聞かれることが多いのですが、銀の場合は保険診療、セラミックの場合は自由診療になります。

つまり、銀は一般的な値段、セラミックは高額となります。虫歯治療のスケジュールは、虫歯の大きさや進行具合で変わってきます。虫歯治療の理想は、早期発見と早期治療とされています。しかし、モデルやタレント、接客の仕事に従事して歯を見せる機会が多い人と違って、一般の人は、たとえ虫歯があっても痛みがない限りはすぐに歯科医に通うということはないでしょう。

ついつい遅れがちなのが歯の治療なのです。虫歯の治療で歯科医院に通う場合でも、一回の治療で済む場合もあれば、数回重ねなければならない場合もあります。虫歯の程度で変わってくるのです。一回の治療で済むときの治療法は、虫歯の部分を取り除いてから、そこに樹脂を詰めるという方法がとられます。

これは、虫歯が数ミリ程度の場合の治療法です。この虫歯は痛みもなく自覚症状がないので、見た目が気になって治療に訪れるとか、ほかの治療を行っていて歯科医によって指摘されて治療を受けるケースが多いようです。一回の治療で終わるためには、虫歯の部分の治療後に詰め込む樹脂がきちんとほかの部分に支えられなければなりません。健康な歯の部分が十分に残っていなければならないということです。

虫歯自体が小さいと、削っての治療となっても通常麻酔は使われません。虫歯によって歯の中の神経が炎症を起こしている場合だと、一回の治療で完治させることはできません。また、虫歯の部分が大きく、虫歯の治療後に歯全体の型をとって金属のかぶせ物をするような場合も、数回にわたる治療が必要になります。虫歯の治療では、神経の治療をしなければならないかで、治療の回数が大きく変わってきます。

たとえ虫歯の部分が大きくなっていても、痛みがなかったり、すでに過去の治療で神経を抜いてあれば、その治療は2~3回程度で済ませることができるのです。虫歯の部分が歯全体の3分の1以上にもなれば、樹脂の詰め物をしただけでは、噛むときの圧力に耐えられなくなり、かけてしまうことも多くなるので、歯に金属などでかぶせ物などをする必要が生じてきます。この金属などのかぶせ物をするときは、虫歯の部分に詰め物をするときよりもさらに歯を削らなければならなくなることがあります。このような場合は、神経の治療をしなくても治療の回数は多くなります。

治療の内容が複雑だったり、作業が多くなるにつれても、治療に通う回数は多くなるのです。神経の治療をしなければならないときに治療回数が多くなるのは、神経を殺すための時間が必要になって、日数をかけなければならないためです。一回の治療の時間は短くても、回数が多くなるのが特徴です。虫歯が痛んで、緊急に歯医者に通って治療を受けることになった場合、その治療回数は、結局は4~5回以上になることが多いようです。

緊急な治療になるのは痛み止めの治療だけで、あとは通常の虫歯治療が行われることになります。虫歯が痛むのは神経に達するほど虫歯が深くなっているわけで、それを完全に治療するには、少なくとも4回以上の治療が必要なのです。このときの治療では、まず神経を抜いてしまうということが行われます。また、歯の根の周辺に溜まっている膿を取り除く治療が行われることもあります。

もし、歯のかぶせ物の中で虫歯が痛んだりしている場合は、かぶせ物の中で虫歯がかなり進行していることがあるため、新しく土台を作る必要が生じてくるかもしれません。そうなれば、さらに治療回数は増えていきます。さらに、実際の虫歯治療では、合理的な治療や効率的な治療が求められていて、虫歯1本だけを治療するということは少なく、歯周病の治療などと並行して行われます。そのため、治療回数も多くなる傾向があります。

しかし、虫歯に限っては1本ずつ丁寧に治療する方法がとられているので、虫歯の数が多いと、それだけ治療回数も増えていくことになります。虫歯は放置したままだと、たとえ痛みがなくても進行していくものなので、治療できるときに、きちんと治しておくようにしたほうがいいのです。

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